宗教と故人への思いを考える初めてのお葬式

先日、お義姉さんの旦那さんのお葬式に出席しました。

 

私はエホバの証人二世なので、今まで祖父や祖母のお葬式すら出たことがなく、人生で初めての経験でした。

 

研究を続けているので、エホバの証人的にはお焼香はやらないと決めていました。

しかし、親族の思いを考えると、何か違う形でのお祈りをしてあげたいと思いました。故人を思ってお葬式を用意されているのに、合わせてあげられないことが申し訳なかったのです。

 

お義姉さんの旦那さんは5年前から寝たきりになっていたため、生前にお会いすることはありませんでした。

でも、お通夜で泣き、お葬式でも泣きました。故人の肌に触れたとき、寂しくて涙が溢れました。お義姉さんの挨拶で、故人が大好きだったという思いを感じ、また涙がこみ上げてきました。

 

お坊さんが語ってくれた、故人がお花に生まれ変わったという言葉に、少しだけ気持ちが楽になったように感じました。エホバの証人の教え的には、偽りの宗教だと言われるかもしれませんが、残された人の気持ちが少しでも楽になるなら、それは悪いことではないと思います。

 

私自身、親と疎遠になっているため、親が死んだときに連絡が来ないことを恐れています。

最期はちゃんとお葬式をしてあげたいと思いますが、宗教的な考えに従い、骨も残さず、お墓も作らないかもしれません。それでも、せめて燃やされる前に会えるといいなと思っています。

 

人生で初めてのお葬式でしたが、故人への思いやりや親族の想い、そして自分自身の未来について考えるきっかけとなりました。故人が安らかに眠ることを願い、心からお悔やみ申し上げます。